– これまでどれくらいのコラボアイテムを作りましたか?
野沢和香(以下 W) : 2015年からのお付き合いで、これまで20型以上のアイテムを作りました。けっこう作ってますよね!はじめの頃は遠慮する部分も多く、完成したときの反省点が多かったのですが、回を重ねていくうちに遠慮することで自分が着ない服を作ってもしょうがないと思い、それからは我慢せずバンバン言うことにしたんです。BAYFLOWチームは大変かもしれませんが(笑)。でもそのおかげでチーム全体がまとまって、大満足のアイテムを生み出すことができています。
– 前回夏にリリースしたワンピースの反響はいかがでしたか?
W:とてもよかったですし、私自身も大満足なものができたと思っています。前回のアイテムだけでなく、できあがったアイテムが気に入りすぎて、ほかのお店で服を買う必要ないんじゃ…というくらい毎日のように着ています。自分が着たいと思うものじゃないと伝わらないし売れないと思う。それに、説得力もないと思うんですよね。
– おっしゃる通りだと思います!和香さんが毎日のように着ているのを見れば見た目だけでなく、着心地のよさや使いやすさが伝わりますよね。今回のアイテムは、どんな経緯でデザインしようと思ったのでしょうか?
W:いつも自分が着たいものが根底にあります。じつはこの2型は去年の冬に作りたかったアイテムなんです。
– そうなんですね!なにか問題があったということでしょうか?
W:フーディに関してはサイズにせよ、ロゴにせよ、今までどこを探しても、自分が着たいものが世の中に見つからなかったので作りたいなと思っていたんです。だけどいざやってみると難しくて。去年途中まで作ったのですが、理想のシルエットや素材にするには時間がかかりスケジュールもあったので諦めることになったんです。ジレも同様な理由なのですが。そして、本当に欲しいものを妥協したくなくて、1年越しで今回作ることになりました。
– このフーディは大人の女性にぴったりなデザインですね!どういうところにこだわりましたか?
W:今回はじめてストリートテイストのアイテムを作りました。ユニセックスでも着られるように、オーバーサイズのものが欲しかったんです。でも、彼のを借りて着てきたようなcuteなシルエット、だけどメンズアイテムをそのまま着るとどこかおかしいんですよね。なので、オーバーサイズでも着るとすっきり見えるデザインになることに試行錯誤を重ねました。
– 例えばどんなところですか?
W:しっかりとした素材はもちろん、フードの立ち上がりや肩から華奢に見えるように外側に膨らむ長めの袖や、ボリューム感、お尻もすっぽりカバーできる長めの丈や、丸みがでるようなカッティングです。
– ロゴも各色によってデザインが違うのも印象的です。
W:そうなんです、言葉選びはもちろん、フォントやロゴの位置などに迷って絞りきれず、最終的にブラックはWEB限定デザインも作ってしまったという(笑)。言葉に関しては、気に入ったアートや旅で出会った印象的な言葉をインスピレーションにしました。
– ジレもすごくきれいなシルエットで素敵ですね。
W:レイヤードできて1枚でも着られるような、コートを着る前の秋口のアウターとして考えたときにボンディングのジレを作ろう!と思って提案したところ、チーム内でも斬新でいいかもと高評価だったんです。
– 確かにボンディング素材は珍しいですね。
W:これから寒くなるのでその季節に見合った素材がいいなと思いました。あとは、女性らしい体に見えるように、素材の落ち感や、美しいV ネックライン、座ったときのお腹まわりのシワにも気を配りました。大人のモードっぽい着こなしもできるようなアイテムになったと満足しています。
– フーディもジレも色展開が豊富ですね。
W:色のこだわりは、大人が着られる配色かつベーシックで考えたいと思っていました。ジレは、ボタンの色もそれぞれ違うのもポイントです。
– これは迷っちゃいますね!
W:そうなんです!わたしもまだ迷ってますから。でも、どっちのアイテムも値段が1万円をきるという驚きプライス(笑)なので、2色買いもできるかもしれませんね。
– 和香さんのおすすめの着こなしを教えてください。
W:フーディは、黒スキニーでスニーカーが鉄板ですね。あとは、革パンツとかでもいいしヨガのレギンスでもマッチしそうですよね。ショートパンツ+ウエスタンブーツなんかも初秋にはおすすめです。
– 着こなしの幅があるのもこのフーディの魅力ですね。ジレは?
W:ジレはまずは冬のドレスとして1枚で着て、着心地のよさ、シルエットのよさを存分に味わってもらいたいですね。そして、Tシャツ+デニムにさらりと羽織ったり、タートルネックとワイドパンツで媚びないモードなスタイルもおすすめです。デニムと合わせたカジュアルなコーデにもよく合いますし、ワントーンでドレスアップしても。どちらのテイストにもふれるところがジレのポイントですね。
– 今回のビジュアルですが、カジュアルなのに大人の上品さのある写真ばかりで素敵でした。
W:毎回ビジュアルにも強いこだわり(笑)があるのですが、今回は2つのアイテムが真逆テイストだったのでロケ場所にすごく悩みましたが、乾いたウエスタンな雰囲気が、ストリートとモード、どちらにも抱いている世界観とマッチするなと決めました。信頼しきったスタッフでとても楽しい撮影でしたよ。
– 発売が楽しみですね!
W:はい、緊張とワクワクですね。ただ、今回も素敵なアイテムを作ることができ大満足。自信を持っておすすめできるので、ぜひお手にとって見てもらえると嬉しいです。