ーー SURF & NORF と BAYFLOW のコンビでは、2017年に人気雑誌『OCEANS』と、そして記憶にも新しい昨シーズンの redrope と、これまで2度のトリプルコラボレーションを行ってきました。
三浦理志(以下 M) : そうですね。どちらも想像を遥かに超える反響があり、驚くほどの大好評をいただきました。自分が純粋に格好いいと思えるデザイン、着たいアイテムを提案し、それが多くの方々に受け入れられたことは素直に嬉しいですし、感謝の気持ちでいっぱいです。
ーー トリプルコラボを行ううえでのパートナー選びの基準はありますか?
M : ネームバリューや人気度も大切だとは思いますが、それよりも気の合う仲間、日頃から関係性の深い相手と一緒に面白いことをしたい!というのが大前提。というか、そこだけです。なので自分としては、ビジネス的なことは正直ほとんど考えていません(笑)。
ーー 第3弾となる今回のトリプルコラボでは、写真家の熊野淳司さんをフィーチャーされました。その経緯を教えてください。
M : SURF & NORF と BAYFLOW との取り組みは ’15年にスタートして以来、毎シーズン少しずつ新作をリリースし、今季で通算40型を数えるまでになりました。この節目のタイミングでなにかスペシャルなモノを発表しようというが始まりです。これまで雑誌やブランドを迎えてのトリプルコラボだったので、今度はアーティスト。それと今までフォトデザインのアイテムを発売したことがなかったから、写真家とセッションしたいと思った。そこで白羽の矢を立てたのが、熊ちゃんです。
ーー 先ほど、コラボ相手の基準は「気の合う仲間」と伺いましたが、お二人は以前からお知り合いだったのですか?
熊野淳司(以下 K) : そうですね、出会いは随分と前。サーフィン雑誌の取材で、マーシーさんのサーフボードを撮らせていただいたのが最初です。
M : その後 ’17年に雑誌『Blue.』の企画で、プロサーファーの大野修聖さんと一緒に、キャンピングカーで寝泊まりしながらニュージーランドをサーフィンして巡る旅の特集があって。そこでフォトグラファーを務めてくれたのが熊ちゃんで、久しぶりに再会したんだよね。
K : 7日間、一緒にニュージーランドを旅してグッと距離が近づいた。で、色々と会話をしているうちに、実はマーシーさんが高校の先輩だという事実まで分かって(笑)。それが発覚して以来、もうビュービュー! と嵐のように先輩風を吹かせてくる……。
M : (笑)。そうそう、あれはビックリした。在学時期はかぶっていないけど、俺の担任だった先生に熊ちゃんも教わってたんだよね。
ーーお互い、生まれも育ちも現在の住まいも湘南で、高校の先輩&後輩、写真に写るプロ&撮るプロ、そしてサーフィン、さらには若い頃にニュージーランドで暮らしていたことまで、共通点は多いですね。
M : もしかしたら運命の人かも!? いやいや、ただの偶然だろうけど、確かにシンパシーは感じる。普段からつるんで遊ぶことはしないけど、たまに連絡を取ったり、仕事で会ったり、親しくさせてもらっているし、なにより熊ちゃんの撮る写真が好き。だから今回のコラボでもオファーさせていただいた。
K : ありがとうございます、先輩(笑)。光栄です!